ガレージオーナーとの対談
第3回「一台の自転車がボクの人生を変えた」 |
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森 ) | こんにちは。 今日はチームの皆さんとおいでくださってありがとうございます。 |
ニコフ氏 ) | こちらこそ、ありがとうございます。 ときどき皆でこうして出かけるんです。 自転車好きもいれば、車好きもいる。 コマ付ならいいんです。 |
森 ) | お店を開店されたそうですが、それにいたるまではどんなことをされていたんですか? |
ニコフ氏 ) | もう、いろいろ。 仕事は転々としました。 すべてクルマ関連の仕事で、今の当店の営業内容である、自動車や部品の輸出入・輸入車の整備及び電装修理・自動車の売買・自動車の保険業務・・・と、何だか開業するための専門学校に通っていたような感じです。 幸いにもすべて円満退社のため、無論今でも公私のお付き合いをしています。 |
森 ) | 自転車とくにトライアル自転車がお好きだそうですね。 わたしは20年ほど昔になりますが、日本ではじめてトライアル自転車をヨーロッパから輸入、販売したんですよ。 今でこそ、国内外のメーカーがひしめいていますが、当時は英国ワッセル社のロック・クラーマーというトライアル競技用自転車を日本に紹介しました。 |
ニコフ氏 ) | えっそれ、ボクがはじめて乗った自転車ですよ! 当時、宮崎にいて、県下で2台しかなかったんですが、そのうちの1台をボクが所有していたんです。 その自転車でボクのその後の人生が変わってしまったといってもいいくらいです。 まさかこんな商売をするようになるとは、想定外のことでした。 |
森 ) | それは奇遇ですね。 自分の知らない間にひとに影響を与えていたということですね。 見えない糸でつながっていたというわけですか。 |
ニコフ氏 ) | 本当ですね。 みんな糸でつながっていますね。 高校生の時、通い詰めていたバイク屋の社長が、「今からのトライアルは自転車からだ!」と自転車での練習を勧めてくれたのですが、当時は自転車トライアルに関する情報が何も無かったのでいつもオートバイのトライアル練習について行っては、単車と同じセクションをワッセル社のロッククライマーに乗り、朝から晩まで練習してました。 そしてそれが良かったのか、調子に乗って世界選手権にも参戦したりしましたが、行く先々で「人に教えてあげる」方が多くなり、“裏方さん”の方がしょうに合っているのに気付き、面倒を見てもらっていた奈良の自転車プロショップの社長にも助言され、クルマ+自転車=NIKOVLANDという形を作りました。 |
森 ) | 海外にもよく行かれたそうですね。 |
ニコフ氏 ) | 20代の頃「仕事半分遊び半分」で東欧を中心に年に1・2回渡航していました。 放浪の旅とでもいいますか。 日本の友達連中に「あいつは、カラシニコフやトカレフを密輸してんのんちゃうか」と冗談で言われ、そのまま現在ニコフと名乗っています。 |
森 ) | ああ、納得しました。 東欧方面に詳しいとは珍しいですね。 さて、今日は大人だけでなく、子供たちもたくさん来ましたね。 子供たちが走りまわって遊んでいるのは最近見られなくなってしまいましたが、ほほえましい風景ですね。 子供が被害にあう凶悪犯罪が多発している昨今、そんな光景を大切にしたいですね。 皆さん本日は楽しまれましたか? |
ニコフ氏 ) | ええ、お世話になりました。 自然の懐に抱かれるって、落ち着きますね。 ありがとうございました |
ニコフさんのサイト 写真は、ニコフさんの店内の模様と当社商品(マジェスティ)の事務所 |