トライアルのルーツ
英国で発生した100年以上の歴史をもつモータースポーツ。
もともと二輪四輪の車の性能を試すあるいは開発するために悪路(当時、舗装路は一般的ではなかった)を走破することから始まった。なんでもスポーツにしてしまう英国人は悪路も苦にならなかったようだ。
もともと、乗馬に親しんだお国柄の彼らは、その感覚でトライアルをスポーツとして楽しんだ。
伝統のSSDT(Scottish Six Days Trial)は1909年に当初5 daysとして始まり、今も盛大かつ過酷なイベントとしてボランティアによってささえられ開催され続けている。
F1などに見られるようにファクトリー体制が加熱し、チーム優先で勝利する競技が花盛りの昨今だが、それとは対照的にトライアル、特にSSDTはもともと個々人の責任を重んじる競技として生まれ長年にわたってその精神が受け継がれてきている。
走行中にパンクなどのマシントラブルに見舞われるとしよう。走者はひとりで修理し、持ち時間内に立て直さなければならない。工具を他人に借りることさえできない。
もちろん怪我をしても自分の責任なのだ。
日が暮れてもだれも助けに来てくれない。
悪路で消耗した体力の限界とも戦わなければならない。ファクトリー体制ならここでチームメイトがやってきてすべておまかせで片付けてくれるけれど、ここは自分との戦いでもある。
そんな孤高の過酷さを英国人は好んだのかもしれない。
英国の知人のSSDTやプレ65などクラシックトライアルに関するサイト
http://www.btinternet.com/~mj.meadows/